2017年3月20日月曜日

夏目漱石作「吾輩は猫である」

 2014年の4月から続いた朝日新聞朝刊での夏目漱石の小説の連載が間もなく終わる。
 最初は「こころ」(110回、2014.4/20~9/25)、次いで「三四郎」(117回、10/1~2015.3/23)、「それから」(110回、4/1~9/7)、「門」(104回、9/21~2016.3/3)、「夢十夜」(10回、3/9~3/22)、「吾輩は猫である」(4/1~)が掲載された。ここまで飽きもせずに読んできたが、「夢十夜」と「吾輩は猫である」以外は、一度読んだことがあった。

 「猫」を読み始めた時、これは確かに世間で言われてきたように落語の影響を受けている、漫談だ、と思った。しかし、話が進むに連れ、文明、文化、社会、研究批評(時評、戯評)になってきた。これがなかなか面白い。

 小説は論文とは違って型が決まっていない。だから、これが小説か?と思っても、面白ければ良いと納得した。余り面白いので、内田百閒作の「贋作吾輩は猫である」を読みたくなって、市の図書館に予約した。

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