2014年5月27日火曜日

惜別 大西巨人

 朝日新聞では毎月1回(?)、”惜別”という欄を設け、数ヵ月前に亡くなった有名人についての「人となり」を載せている。
 5月17日には3月12日に亡くなった作家・大西巨人の記事が載っていた。大西巨人は「神聖喜劇」で一躍有名になったが、遅筆でなかなか仕上がらず、原稿料が入らないため、極貧生活を余儀なくされていた、というのは有名な話しだが、『極貧であっても精神は贅沢に』の見出しの下、光文社の元編集者、浜井武さんの「前借りする時も、貸す方より堂々として、いいたばこなんか吸ってる。(略)」、という話しが載っていてちょっと驚かされた。
 余分な話しかもしれないが、本名は「のりと」、というらしい。多分、「巨人」を「のりと」と読ませるのだろう。漢和辞典「漢字源」に依れば「巨(のり)」というのは、「I型のさしがね。じょうぎ。」を指すらしい。また、「矩」も「のり」と訓読みし、意味は「一定の規準。かどめ。コースや、わく。」、とある。

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