2017年7月17日月曜日

多和田葉子作「地球にちりばめられて」(第八回)(「群像」2017年7月号掲載)

<第八回のあらすじ>
 今月は、アルルで鮨職人をしているSusanooの、生い立ちから鮨職人になるまでの経緯が語られている。それだけだ。これからの筋につながるような、特別なトピックスはない。しかし、SusanooHirukoと同じ国から来たようである事から、新しい展開の端緒になる章だろう。
 Sussanooは、福井から造船技術を学ぶためにドイツ北部のキールにやってくるが、サッカー競技場で開かれた闘牛の会場で見かけた、真っ赤なドレスを着た姿勢のいい女性に惚れてしまう。彼女を追って、アルルまで来る。苦労して探し当てた家で、大男に投げられて大怪我をしてしまう。キールに戻る気にもなれず、アルルのレストランでアルバイトをしている時に、鮨職人として雇われる。このようにして、新たな登場人物、Susanooが紹介される。

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