前回は、今後主人公と行動を共にすると思われる、デンマークに暮らす言語学の研究者クヌートから見たHirukoとの出会いが語られた。今回は、Hirukoが、移民の子どもたちにメルヘンを通してヨーロッパを知ってもらう活動をしているメルヘン・センターに、紙芝居を見せる事で職を得た話し。彼女は、紙芝居を、日本と思われる彼女の母国の昔話を基に作っていた。そんな話しの中で多和田得意の言葉の違いの話しが織り込まれる。しかし、第一回ほど歯切れが良くない。
多和田といえども、月に一回の連載では、書き方に山谷(やまたに)が現れるのだろう。一回の枚数が少ない、間隔のあいた連載物は、書くのは楽だろうが、このような波が出るのは致し方ないだろう。第二回は平凡駄作である。
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